top of page
DSC_0346.JPG

Gotokuji apartment house

Gotokuji apartmenthouseは木造2階建て共同住宅(建築基準法上長屋)です。敷地は北側接が道路に面し、間口を短辺とした縦長の形状。界壁からの音伝達リスクを回避するため、敷地長辺方向に3棟分棟のような配置とし、1階にオーナー住戸、2階に広さの異なる2戸の賃貸住戸を設けました。

それぞれの棟を渡り廊下で結び、3方を外壁に囲われた外部空間「庭」をつくることで、各室に採光・通風を確保しています。北棟・中棟・南棟の順に最高の高さを徐々に下げ、1Fに自然光が差し込むように配慮したことで、1Fの床レベルは北から南に進むに連れ下がっていく断面形状となりました。

外部仕上げは、主に2種類。建物外周部の壁・屋根を耐久性のあるガルバリウム鋼板、「庭」に面する壁を光の反射率が高く影に表情ができる白の塗り壁としました。

1F : Owner's house

玄関横にある手洗いボウルはオーナー様のご希望。人をお招きするための空間という感じがします。開放的な廊下を抜けると赤茶色のタイル床とグレーのアイランドキッチンが出迎えます。家族がゆっくりくつろげる掘り炬燵式のソファスペース。どの窓からも緑が見えるよう調整しています。

キッチンに使用したモスグリーンのタイルは目地色をグレーにすると、汚れが目立ちづらくなるのが特徴。

リビングを通り抜けると居室、水回り、ウォークインクローゼットが並びます。ウォークインクローゼットは桐板を使用しているのでまるで大きな桐箪笥。機械を使わずとも湿度調整が可能です。

2F : Rental apartments

2階にある賃貸住戸はそれぞれ別のアプローチのため、視線は抜けつつもプライバシーは確保。2LDKの住戸はSOHO利用可の広々としたリビングスペースが魅力です。

生活感が出やすいキッチン周りもレンジフードを収めたり、フラットなコンロにするなどして家具のようなキッチンになりました。オーナー住戸と同様の木製サッシは機密性が高く、暖かい空気を逃しません。

​棟と棟をつなぐウッドデッキ部分では、椅子を出して読書をしたり、植物を育てるのにぴったり。贅沢な屋外スペースが確保できました

用途::賃貸併用長屋

所在:東京都世田谷区

竣工:2024年9月

構造:木造

階数:地上2階

延床面積:236.42m²

設計:ANDREA.H.ARCHITECTS(協働:株式会社NECCO)

撮影:株式会社NECCO

bottom of page